マンションのハウツーものには、よく”設計図書の読み方″が詳しく書かれています。なかには、「必ず設計図書は見なければいけない」とまでいい切っているものもあるほどです。たしかに、見て(読んで)理解できる人はそうすべきでしょうが、分厚く、専門的な表示が多い設計図書を読みこなすことは、素人にとってはほとんど不可能です。誤解を恐れずにいえば、設計図書を読む必要などはありません。なぜなら、最低知らなければならない事項は、パンフレットの図面集に記載されているからです。この図面集で詳しくチェックしなければならないのは、まず躯体です。上下階、戸境、外壁などの壁の厚さがどれくらいあるのか、天井の高さ、開口部の大きさ、断熱、結露防止策はどうなっているのかなどです。給配水管、換気扇、コンセントの位置、収納の大きさ、水回りの動線、家具の収まり具合などもよくチェックしなければなりません。よくできたパンフレットにはこれらが詳しく書かれています。逆に、周辺環境、間取りぐらいしか触れられていないようなパンフレットのマンションは、不親切な失格マンションといえるでしょう。もちろん、現地モデルルームでよくこれらを確認することはいうまでもありません。問題は、パンフレットやモデルルームをみて、設計・仕様の良否を見抜く”力″があるかどうかです。